医療救護訓練素材集

医療救護訓練素材集

医療救護訓練素材集とは

① 市区町村の緊急医療救護所や、災害関連病院でのトリアージ訓練を想定した教材・ツール集です
② 事前準備、市民教育、訓練現場で、すぐに役立つ資料、教材、ツールから構成されています
③ 訓練内容・規模に関係なく、必要なパーツを独立に、組み合わせて自由に使えるように留意してあります
④ 市民が訓練に参加できるように、非医療者のための教材を含んでいます
⑤ 義務的な訓練を少しでも興味深くするために、エデュテインメントに力を入れました
 
*一般市民を含んだ災害医療救護訓練マニュアルは初めて
 
 
 



災害医療訓練に必要なものが揃い、ダウンロードすれば誰でも使える

これまで、災害時を想定した医療救護訓練は実施コストが大きく、普及が進んでいませんでした。 そこで、災害医療救護訓練に必要な教材・ツール一式を揃えた「医療救護訓練素材集」を作成しました。ダウンロードして、必要なものだけでも、一式でも、すぐに使うことができ、効率的に訓練を実施できます。特に、難しい(面倒)と考えられるのは、正しい傷病者の準備と、訓練の評価・振り返りです。 トリアージ訓練実現のためには、特に正確な傷病者の準備が必須です。震災などで怪我をした傷病者を訓練中、一貫して演技し続けることが出来て、初めて医療救護訓練が成立します。 これは医療者が傷病者を演じてもとても難しい問題です。また、バラエティ豊かな傷病者を準備することも大変です。 そこで、本パッケージでは30人分の症例カードと、外傷を簡単に作ることができるタトーシール20症例分を用意しました。症例カードを読めば、一般参加者でも、傷病者を演じ続けられるように、その注意点が記載されています。タトーシールは、傷病者を作るためのムラージュ(化粧)は、特殊な化粧品を用意しなければならないところ、市販品のシールを応用するだけで、安価に、かつ簡単にリアルな傷が作れます。 また、訓練評価の問題に関しては、専門家が行うための評価シートだけでなく、一般参加者同士が相互に評価し合う相互評価を用意しました。これは、救急医療に詳しい関係者の参加が少なくても、勉強になり、自分自身での振り返りをして考えることが出来るようにするものです。

医療救護訓練素材集の内容

訓練パックには、事前準備から事後評価まで使える各種マニュアル、症例を簡単に再現することができる症例カードとムラージュシール画像、災害時及び訓練時の医療救護所の設置に役に立つ医療救護所の設営マニュアルが含まれています。
 
訓練設営者向け
  • トリアージ用傷病者作り
  •    症例カード、ムラージュシール画像
     
  • 事前準備マニュアル
  •    医療救護所設営マニュアル
       トリアージ・コミュニケーションマニュアル
     
  • トリアージ訓練パック
  •   自治体の管理下にある小中学校、または災害拠点病院に設営される医療救護所を想定  (医師:3名、看護師:3名、事務連絡:3名、傷病者:15名、医療救護ボランティア:10名)
    この訓練は2回実施するために必要な事前準備資料、当日資料、評価表、アンケートなど一式が全て含まれています。
    ※各資料は単独で使えるように工夫してあります。適宜、必要な資料を個々の訓練に合わせて改良してお使い下さい!
     
    市民向け(非医療者向け)事前教材
  • 応急手当動画集(YouTube)
  • 災害医療ガイドライン(PDF教科書)
  • 災害医療タッチ(大人向け学習アプリ)
  • 災害医療クエスト(小中学生向けイベント用アプリ)
  •   *マニュアルなどは印刷してご使用ください。

    ダウンロード

    医療救護訓練素材集のダウンロードはこちらから

    科学的根拠に基づいたパッケージ

    このパッケージは、新宿駅西口医療救護訓練の5年間の立案と解析からなるPDCAサイクルによって作られました。 具体的には、2011年と2012年は、医療救護訓練のトリアージポストをステレオ(3次元)カメラによって撮影し、医療者らの動線を抽出し、その動線解析を行い、翌年度の医療救護所レイアウト変更に反映させました。 2013年~2015年は、ステレオカメラでトリアージポストを撮影するだけでなく、トリアージ医師にマイクを付け、その動きをハンディカメラで追って撮影することも行いました。これは、医療者と傷病者、さらには救護ボランティアの会話シーンを録画して、その会話分析を行うためです。この動線と会話分析の結果は、新宿区医師会へフィードバックを行い、翌年度の訓練内容に反映させました。 この新宿駅西口訓練では、大学病院救急医学スタッフや、日赤東京都支部のスタッフの専門家の支援によって行われていました。多くの専門家が参加し、指導、評価することは理想的です。しかし、多くの自治体でも、災害関連病院でも、訓練にこのような専門家が多数参加することは難しいです。 そこで、少ない専門家の参加状況の中で質の高い訓練を実現するために、この訓練のPDCAサイクルを通して症例カード、タトーシール、相互評価などを開発しました。その評価に関しては、論文に記載しています。 また、参加が楽しいとは言えない訓練を少しでも興味深くするために、Edutainmentの手法を取り入れました。これは、訓練参加が少しでも楽しくなるために、ベスト救護者、ベスト傷病者など表彰する制度を取り入れました。